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os:boot_environment

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os:boot_environment [2019/06/14 17:35] – 作成 yuichiroos:boot_environment [2021/12/27 10:35] (現在) – 外部編集 127.0.0.1
行 5: 行 5:
 どのクローンから起動するのかを自由に切り替えることができます。 どのクローンから起動するのかを自由に切り替えることができます。
  
-例えば、新しいリリースまたはパッチを試すために、テスト用のクローンを作成し、 +例えば、新しいリリースまたはパッチを試すために、現在の環境のクローンを作成しバックアップ用に取っておきます。
-ローン上でアップデートを行い、動作を確認します。+
  
-く行っならばクローンインに運用すればよく、 +その上で、新しいリリースまたはパッチをインストールして、うまくいけばそのまま使い続ければ良いですし、 
-うまく行かなった場合には元のルートファイルシステムから起動すれば元に戻ります。 +問題が発生したらば、バックアップ用に取ておい環境からブートすれば元に戻ります。
-うまく行った場合、元のルートファイルシステムは破棄しても構いません+
  
 また、異なるバージョンの FreeBSD をインストールしておき、切り替えて使うこともできます。 また、異なるバージョンの FreeBSD をインストールしておき、切り替えて使うこともできます。
行 89: 行 87:
 Boot Environment を扱うためのツールとして以下の2つがあります。 Boot Environment を扱うためのツールとして以下の2つがあります。
  
-1. bectl +  - **bectl** 
- +    FreeBSD 12.0 から標準搭載されたコマンドラインツールです。 
-   FreeBSD 12.0 から標準搭載されたコマンドラインツールです。 +  - **beadm** 
- +    ports/pkg でインストールできるコマンドラインツールです。\\ bectl がない環境でも使うことができます。
-2. beadm +
- +
-   ports/pkg でインストールできるコマンドラインツールです。 +
-   bectl がない環境でも使うことができます。+
  
 どちらも機能的にはほとんど変わりません。 どちらも機能的にはほとんど変わりません。
行 198: 行 192:
 ルートファイルシステムから jail を作成し、その中で動く sh を起動します。 ルートファイルシステムから jail を作成し、その中で動く sh を起動します。
 ネットワーク環境はセットアップされません。sh から手動で設定します。 ネットワーク環境はセットアップされません。sh から手動で設定します。
 +
 +==== ブートローダでの選択 ====
 +
 +もし、新しいルートファイルシステムにトラブルがあり、カーネルすら起動できなくなった場合は
 +ブートローダでルートファイルシステムを選択することができます。
 +
 +{{os:BootEnvironmentMenu0.png}}
 +
 +起動直後の画面で "7" を押します。
 +
 +{{os:BootEnvironmentMenu1.png}}
 +
 +"2" を押すと、ブートする環境が切り替わります。
 +
 +{{os:BootEnvironmentMenu2.png}}
 +
 +元の環境を選びスペースキーを押すと、その環境でブートします。
 +
 +起動したらアクティブなファイルシステムを切り替えましょう。
 +
 +<code>
 +bectl activate default
 +</code>
 +
 +ローダはアクティブなファイルシステムを切り替えてはくれません。
 +
 +==== ユースケース ====
 +
 +実際に freebsd-update を行う場合を例にとると一連の操作の流れは次のようになります。
 +
 +=== 1. バックアップの作成 ===
 +
 +<code>
 +bectl create backup
 +</code>
 +
 +"backup" という名前で新しいルートファイルシステムを作成します。
 +
 +=== 2. freebsd-update ===
 +
 +<code>
 +freebsd-update fetch install
 +</code>
 +
 +freebsd-update を実行しシステムを更新します。
 +
 +=== 3. 再起動 ===
 +
 +<code>
 +shutdown -r now
 +</code>
 +
 +アップデート後に再起動します。
 +
 +=== 4. 動作確認 ===
 +
 +ps でプロセスを確認するなど、動作を確認します。
 +
 +=== 5. 切り戻し ===
 +
 +もし、4. の動作確認で問題があれば、"backup" をアクティベートし、再起動します。
 +
 +<code>
 +bectl activate backup
 +shutdown -r now
 +</code>
 +
 +その後、default を削除し、backup を default にリネームすると元に戻ります。
 +
 +<code>
 +bectl destroy default
 +bectl rename backup default
 +</code>
 +
 +=== 6. 古いバックアップの削除 ===
 +
 +<code>
 +bectl destroy backup
 +</code>
 +
 +ある程度安定的に動くことが分かったならば、不要になったバックアップを削除します。
  
os/boot_environment.1560501351.txt.gz · 最終更新: 2019/06/14 17:35 by yuichiro

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