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os:boot_environment

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os:boot_environment [2019/06/14 17:35] – 作成 yuichiroos:boot_environment [2019/06/14 18:44] – [ブートローダでの選択] yuichiro
行 89: 行 89:
 Boot Environment を扱うためのツールとして以下の2つがあります。 Boot Environment を扱うためのツールとして以下の2つがあります。
  
-1. bectl +  - **bectl** 
- +    FreeBSD 12.0 から標準搭載されたコマンドラインツールです。 
-   FreeBSD 12.0 から標準搭載されたコマンドラインツールです。 +  - **beadm** 
- +    ports/pkg でインストールできるコマンドラインツールです。\\ bectl がない環境でも使うことができます。
-2. beadm +
- +
-   ports/pkg でインストールできるコマンドラインツールです。 +
-   bectl がない環境でも使うことができます。+
  
 どちらも機能的にはほとんど変わりません。 どちらも機能的にはほとんど変わりません。
行 198: 行 194:
 ルートファイルシステムから jail を作成し、その中で動く sh を起動します。 ルートファイルシステムから jail を作成し、その中で動く sh を起動します。
 ネットワーク環境はセットアップされません。sh から手動で設定します。 ネットワーク環境はセットアップされません。sh から手動で設定します。
 +
 +==== ブートローダでの選択 ====
 +
 +もし、新しいルートファイルシステムにトラブルがあり、カーネルすら起動できなくなった場合は
 +ブートローダでルートファイルシステムを選択することができます。
 +
 +{{os:BootEnvironmentMenu0.png}}
 +
 +起動直後の画面で "7" を押します。
 +
 +{{os:BootEnvironmentMenu1.png}}
 +
 +"2" を押すと、ブートする環境が切り替わります。
 +
 +{{os:BootEnvironmentMenu2.png}}
 +
 +元の環境を選びスペースキーを押すと、その環境でブートします。
 +
 +起動したらアクティブなファイルシステムを切り替えましょう。
 +
 +<code>
 +bectl activate default
 +</code>
 +
 +ローダはアクティブなファイルシステムを切り替えてはくれません。
 +
 +==== ユースケース ====
 +
 +実際に freebsd-update を行う場合を例にとると一連の操作の流れは次のようになります。
 +
 +=== 1. 新しいルートファイルシステム作成 ===
 +
 +<code>
 +bectl create update
 +</code>
 +
 +"update" という名前で新しいルートファイルシステムを作成します。
 +
 +=== 2. アクティベート ===
 +
 +<code>
 +bectl activate update
 +</code>
 +
 +起動するためにアクティベートします。
 +
 +=== 3. 再起動 ===
 +
 +<code>
 +shutdown -r now
 +</code>
 +
 +再起動すると "udpate" から起動します。
 +
 +=== 4. freebsd-update ===
 +
 +<code>
 +freebsd-update fetch install
 +</code>
 +
 +freebsd-update を実行しシステムを更新します。
 +
 +=== 5. 再起動 ===
 +
 +<code>
 +shutdown -r now
 +</code>
 +
 +アップデート後に再起動します。
 +
 +=== 6. 動作確認 ===
 +
 +ps でプロセスを確認するなど、動作を確認します。
 +
 +=== 7. 古いルートファイルシステム削除 ===
 +
 +<code>
 +bectl destroy default
 +</code>
 +
 +問題なければ、古いファイルシステムを削除します。
 +
 +=== 8. デフォルトファイルシステムにリネーム ===
 +
 +<code>
 +bectl rename update default
 +</code>
 +
 +"update" ファイルシステムを "default" にリネームします。
 +
 +これで、freebsd-update された新しいシステムに更新されます。
 +
 +=== 9. 切り戻し ===
 +
 +もし、6. の動作確認で問題があれば、"default" をアクティベートし、再起動します。
 +
 +<code>
 +bectl activate default
 +shutdown -r now
 +</code>
 +
 +その後、update を削除すると元に戻ります。
 +
 +<code>
 +bectl destroy update
 +</code>
 +
  
os/boot_environment.txt · 最終更新: 2021/12/27 10:35 by 127.0.0.1

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