os:10gbps_のパケット転送
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os:10gbps_のパケット転送 [2022/08/23 17:01] – [FIB algorithm] yuichiro | os:10gbps_のパケット転送 [2023/11/02 19:22] (現在) – [FIB algorithm] seirios | ||
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- | デフォルトで IPv4 はロックのかかるアルゴリズムになっていますので、経路表のエントリ数が多い場合には lockless のアルゴリズムを選びましょう。 | + | デフォルトで IPv4 はロックのかかるアルゴリズムになっていますので、経路表のエントリ数が多い(1万以上? |
+ | このあたりは、経路数、経路の更新頻度や通信量(経路表参照回数)に依存する部分なので、どれが良いとは一概に言えませんが、経路数が多いならば、bsearchよりRadix系を選択する方が良いことが多いと言えます。 | ||
- | なお、FreeBSD-14-Current | + | * Lockless: bsearch4, radix[46]_lockless |
+ | * Lockあり: radix[46] | ||
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+ | なお、FreeBSD-13.2-RELEASE 及び、FreeBSD-14.0-RELEASEでは '' | ||
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+ | また、手元で確認した限りでは、FreeBSD-13.2以降は、IPv4 が bsearch4、IPv6ではradix6_locklessが標準となっています。 | ||
==== RSS (Receive Side Scaling) ==== | ==== RSS (Receive Side Scaling) ==== | ||
行 33: | 行 39: | ||
- sysctl net.isr.bindthreads=1 を指定すること | - sysctl net.isr.bindthreads=1 を指定すること | ||
+ | なお、FreeBSD-13.2-RELEASE/ | ||
==== TSO & LRO ==== | ==== TSO & LRO ==== | ||
10Gbps の NIC にはほとんどの場合、TSO (TCP Segment Offload) や LRO (Large Receive Offload) の機能がついています。 | 10Gbps の NIC にはほとんどの場合、TSO (TCP Segment Offload) や LRO (Large Receive Offload) の機能がついています。 | ||
これらは大きなデータを転送する際にパケットの分割、統合を NIC 側で行ってくれるものです。 | これらは大きなデータを転送する際にパケットの分割、統合を NIC 側で行ってくれるものです。 | ||
- | ルータの場合は必要ないため、これらを | + | ルータとして構築する場合、TSO/LROはoffにするべきです。中継段でのパケットの再構成、分割を行うことは望ましくありません。 |
ifconfig のオプションに '' | ifconfig のオプションに '' | ||
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==== FreeBSD 12系以前の話 ==== | ==== FreeBSD 12系以前の話 ==== | ||
- | `sysctl net.inet.ip.redirect=0` を設定すると fast forwarding するようになり高速にパケット転送されます。 | + | '' |
これは、12系以前では net.inet.ip.redirect=1 (デフォルト)だと fast forwarding のコードパスを通らないためです。 | これは、12系以前では net.inet.ip.redirect=1 (デフォルト)だと fast forwarding のコードパスを通らないためです。 | ||
行 50: | 行 57: | ||
https:// | https:// | ||
+ | |||
+ | IPv6 を転送する時には同様に '' |
os/10gbps_のパケット転送.txt · 最終更新: 2023/11/02 19:22 by seirios