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install:iso_イメージの取得

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install:iso_イメージの取得 [2020/12/02 20:08] – [インストール終了] asouinstall:iso_イメージの取得 [2022/01/03 08:15] (現在) – 外部編集 127.0.0.1
行 1: 行 1:
 ===== インストール手順 ===== ===== インストール手順 =====
  
-本ページでは、FreeBSD 12.0-RELEASE のインストール手順を説明します。+本ページでは、FreeBSD 13.0-RELEASE のインストール手順を説明します。
   * FreeBSD OS 本体の手順のみなので、X11 や Desktop 環境に関しては、別ページをご覧ください。   * FreeBSD OS 本体の手順のみなので、X11 や Desktop 環境に関しては、別ページをご覧ください。
   * インストールの途中でファイルシステムの選択を行うので、その際にはこのページ「[[ファイルシステムの選び方|ファイルシステムの選び方]]」を参考にしてください。   * インストールの途中でファイルシステムの選択を行うので、その際にはこのページ「[[ファイルシステムの選び方|ファイルシステムの選び方]]」を参考にしてください。
 +    * FreeBSD 13.0 から、インストール時に選択するデフォルトのファイルシステムが ZFS に変更されました。
 +    * FreeBSD 12.x までのデフォルトであった UFS を使用したい場合には、「Partitioning」で UFS を選択してください。
 +  * 本資料は FreeBSD 12.0 用に作成したものを FreeBSD 13.0 用に更新したものです。スクリーンショットなどが「FreeBSD 12.0」となっているものがありますが、適宜「FreeBSD 13.0」と読み替えてください。
  
 FreeBSD は、i386 や amd64 などの CPU が搭載されている Windows マシンにインストールすることができますが、その場合現在インストールされている Windows を上書きしてしまうので、Windows は使用できなくなってしまいます。このため、本ページでは現在使用中の Windows や Mac で ORACLE が提供するフリーソフトウェア [[https://www.virtualbox.org/|Oracle VM VirtualBox]] を使用し、この VirtualBox に FreeBSD をインストールすることを想定しています。 FreeBSD は、i386 や amd64 などの CPU が搭載されている Windows マシンにインストールすることができますが、その場合現在インストールされている Windows を上書きしてしまうので、Windows は使用できなくなってしまいます。このため、本ページでは現在使用中の Windows や Mac で ORACLE が提供するフリーソフトウェア [[https://www.virtualbox.org/|Oracle VM VirtualBox]] を使用し、この VirtualBox に FreeBSD をインストールすることを想定しています。
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   * Windows マシンの HDD/SSD のパーティッションを分割する、あるいは新たに HDD/SSD などを増設しそこに FreeBSD をインストールし、Windows/FreeBSD の両方を切り替えて起動するということも可能ですが、本ページではそれらの説明は行いません。   * Windows マシンの HDD/SSD のパーティッションを分割する、あるいは新たに HDD/SSD などを増設しそこに FreeBSD をインストールし、Windows/FreeBSD の両方を切り替えて起動するということも可能ですが、本ページではそれらの説明は行いません。
  
-===== ISO イメージの取得 =====+==== ISO イメージの取得 ====
  
 https://www.freebsd.org/ のデーモン君のイラストの右側の Download FreeBSD のリンクをクリックするか、https://www.freebsd.org/where.html このページから ISO イメージを取得します。 https://www.freebsd.org/ のデーモン君のイラストの右側の Download FreeBSD のリンクをクリックするか、https://www.freebsd.org/where.html このページから ISO イメージを取得します。
- * 日本国内から取得する際には、https://www.freebsd.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/mirrors-ftp.html#mirrors-jp-ftp に掲載されているミラーサイトから取得したほうが短時間で取得できるかもしれません。+  ~~日本国内から取得する際には、https://www.freebsd.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/mirrors-ftp.html#mirrors-jp-ftp に掲載されているミラーサイトから取得したほうが短時間で取得できるかもしれません。~~ 
 +  * 現在は、上記サイトからダウンロードする際に自動的に国内のミラーサイトから取得するようになっているので、わざわざ国内のミラーサイトを指定する必要はありません。
  
 インストールするマシンの CPU に合わせて、Installer Images の amd64, i386 などのリンクをクリックしてください。 インストールするマシンの CPU に合わせて、Installer Images の amd64, i386 などのリンクをクリックしてください。
-  * [[https://download.freebsd.org/ftp/releases/amd64/amd64/ISO-IMAGES/12.0/|FreeBSD 12.0 RELEASE amd64]] のページの場合、以下のような表が表示されます。+  * [[https://download.freebsd.org/ftp/releases/amd64/amd64/ISO-IMAGES/13.0/|FreeBSD 13.0 RELEASE amd64]] のページの場合、以下のような表が表示されます。
  
 ^ File Name                                     ^ File Size     ^ Date  ^ ^ File Name                                     ^ File Size     ^ Date  ^
 |Parent directory/                              |||      |Parent directory/                              |||     
-|CHECKSUM.SHA256-FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64     |1171           |2018-Dec-07 08:10| +|CHECKSUM.SHA256-FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64      |1171           |2021-Apr-09 10:36 
-|CHECKSUM.SHA512-FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64     |1811           |2018-Dec-07 08:09| +|CHECKSUM.SHA512-FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64      |1811           |2021-Apr-09 10:35 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso        |346167296      |2018-Dec-07 05:09| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso         |363548672      |2021-Apr-09 07:27 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso.xz     |77782060       |2018-Dec-07 05:09| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso.xz      |82215168       |2021-Apr-09 07:27 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-disc1.iso           |892467200      |2018-Dec-07 05:08| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-disc1.iso            |971974656      |2021-Apr-09 07:24 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-disc1.iso.xz        |623944576      |2018-Dec-07 05:08| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-disc1.iso.xz         |690484376      |2021-Apr-09 07:24 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-dvd1.iso            |3884677120     |2018-Dec-07 05:18| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-dvd1.iso             |4784017408     |2021-Apr-09 07:50 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-dvd1.iso.xz         |2888051180     |2018-Dec-07 05:18| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-dvd1.iso.xz          |3610762192     |2021-Apr-09 07:50 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-memstick.img        |975905280      |2018-Dec-07 05:20| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-memstick.img         |1090900480     |2021-Apr-09 07:53 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-memstick.img.xz     |627656096      |2018-Dec-07 05:20| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-memstick.img.xz      |693815880      |2021-Apr-09 07:53 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-mini-memstick.img   |385851904      |2018-Dec-07 05:21| +|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-mini-memstick.img    |433771008      |2021-Apr-09 07:56 
-|FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-mini-memstick.img.xz|81653720       |2018-Dec-07 05:21|+|FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-mini-memstick.img.xz |85674144       |2021-Apr-09 07:56
  
 ファイルの拡張子が .iso となっているものが、インストール用の ISO イメージです。 ファイルの拡張子が .iso となっているものが、インストール用の ISO イメージです。
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   * 元のファイルよりも小さいので、ファイルの取得が早く終了するかもしれません。   * 元のファイルよりも小さいので、ファイルの取得が早く終了するかもしれません。
  
-ここでは、FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-disc1.iso を取得するものとします。 +ここでは、FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso を取得するものとします。 
 +  * bootonly を使用してインストールする場合、インストール中にネットワーク経由で必要なファイルを取得します。ネットワーク環境によっては下記のように「Fetch Error」が発生してしまうこともあるので、disc1 あるいは dvd を取得した方が良いかもしれません。 
 +{{:install:virt-viewer-900-fetchError.png|}}
 ==== チェックサムの確認 (推奨) ==== ==== チェックサムの確認 (推奨) ====
  
行 51: 行 56:
 上記のダウンロードサイトに置かれている以下のファイルは、各ファイルの[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%A0|チェ ックサム]]を記述したファイルです。 上記のダウンロードサイトに置かれている以下のファイルは、各ファイルの[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%A0|チェ ックサム]]を記述したファイルです。
  
-  * CHECKSUM.SHA256-FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64 +  * CHECKSUM.SHA256-FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64 
-  * CHECKSUM.SHA512-FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64+  * CHECKSUM.SHA512-FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64 
 + 
 +Windows でチェックサムを確認するには、コマンドプロンプトあるいは PowerShell で CetlUtil コマンドを使用します。 
 + 
 +  C:\Users\taro\Downloads>CertUtil -hashfile FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso SHA512 
 + 
 +SHA512 ハッシュ (対象 FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64-bootonly.iso): 
 +4bb54bbe258a7369cf6255c2324c26eeb302a2c294bbef647564a30d3e426ab4738d97786c71b4e12dd23e6b888e847526121daaa3b5c54145e861d2ea86e88a 
 +CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。
  
-[[https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0507/30/news017.html|WindowsMD5/SHA-1/SHA-256ハッシュ値を計算しファイルの同一性を確認する]]による、Windows で は 7-Zip とうツールをンストーすると、エクスプローラーで[[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%A0|チェックサム]]を確認できるようで+C:\Users\taro\Downloads> 
 +``` 
 +CertUtil コマンドなどで計算した ISO イメージファイルのチャックサムと CHECKSUM.*-FreeBSD-13.0-RELEASE-amd64 に記述されてるそのファイルチェックサムが食い違場合には、どちらかのファイルが正しくダウンロードされていない可能性があるの、再度ダウンロードしてください
  
-==== ISO イメージを DVD-R に焼く (Windows を上書きする場合) ====+==== ISO イメージを CD-R に焼く (Windows を上書きする場合) ====
  
-VirtualBox などの仮想マシンを使わずに Windows を上書きしてしまう場合には、取得した ISO イメージを DVD-R などに焼いてください。+VirtualBox などの仮想マシンを使わずに Windows を上書きしてしまう場合には、取得した ISO イメージを CD-R などに焼いてください。
  
 ===== 仮想マシンの作成 ===== ===== 仮想マシンの作成 =====
行 72: 行 87:
  
 ^ 項目 ^ 入力あるいは選択内容 ^ 補足 ^ ^ 項目 ^ 入力あるいは選択内容 ^ 補足 ^
-| 名前 | 仮想マシンの名称を入力してください。 | 例えば「FreeBSD 12.0」など好きな名称を入力してください。|+| 名前 | 仮想マシンの名称を入力してください。 | 例えば「FreeBSD 13.0」など好きな名称を入力してください。|
 | タイプ | BSD を選択してください。 | | | タイプ | BSD を選択してください。 | |
-| バージョン | FreeBSD (32-bit) あるいは FreeBSD (64-bit) を選択してください。| i386 の場合には 32-bit を、amd64 の場合には 64-bit を選択してください。|+| バージョン | ダウンロードした ISO イメージに合わせて、FreeBSD (32-bit) あるいは FreeBSD (64-bit) を選択してください。| i386 の場合には 32-bit を、amd64 の場合には 64-bit を選択してください。|
  
 入力を終えたら、「続き」ボタンを押してください。 入力を終えたら、「続き」ボタンを押してください。
  
 「メモリーサイズ」というウィンドウが表示されるので、メモリーサイズを指定します。 「メモリーサイズ」というウィンドウが表示されるので、メモリーサイズを指定します。
-  * デフォルト値は 1024MB ですが、後から変更できで最初このままで良いと思い+  * デフォルト値は 1024MB です後から変更できますが、デスクトップ環境利用を考えると 2048MB あるいは 4096MB に変更した方が良いかもしれせん
  
 {{:install:virtualbox-03-memory.png|}} {{:install:virtualbox-03-memory.png|}}
行 123: 行 138:
 {{:install:virtualbox-091-iso.png|}} {{:install:virtualbox-091-iso.png|}}
 {{:install:virtualbox-092-iso.png|}} {{:install:virtualbox-092-iso.png|}}
 +
 +===== 起動デバイスの変更 =====
 +
 +VirtualBox の「設定」ボタンを押すと「仮想マシンの名称 - 設定」というウィンドウが表示されるので、以下の操作を行い仮想マシンを起動する際の起動デバイスを変更します。
 +  * 下記の設定を変更しておかないと、インストール終了後の再起動時に再び ISO イメージから起動してしまいます。
 +
 +  - 「システム」ボランを推します。
 +  - 「起動順序」の「フロッピー」のチェックを外します。
 +  - 「起動順序」の「光学」を選択し、右側にある「↓」を押して「光学」を「ハードディスク」の下に移動します。
 +  - 「OK」ボタンを押して設定を終了します。
 +
 +{{:install:virtualbox-0931-system.png|}}
 +{{:install:virtualbox-0932-floppy.png|}}
 +{{:install:virtualbox-0933-optical.png|}}
 ===== 仮想マシンの起動 ===== ===== 仮想マシンの起動 =====
  
行 177: 行 206:
  
 {{:install:virtualbox-14-distribution.png|}} {{:install:virtualbox-14-distribution.png|}}
 +
 +==== Network Installation ====
 +
 +「Network Installation」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「OK」のまま Enter キーを押してください。
 +* インストールメディアによっては、このウィンドウが表示されず次のウィンドウが表示されることもあります。その場合、このウィンドウは「root パスワードの入力」の次に表示されます。
 +
 +{{:install:virtualbox-15-netinst.png|}}
 +
 +「Network Configuration」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「OK」のまま Enter キーを押してください。
 +  * 複数の NIC (Network Interface Card) を搭載している PC の場合には、設定する NIC を選択してから Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-16-netconf.png|}}
 +
 +「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to configure IPv4 for this interface?」と表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-17-ipv4.png|}}
 +
 +「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to use DHCP to configure this interface?」と表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。
 +  * DHCP ではなく固定 IP アドレスの場合には、右矢印キーを押して「No」を選択してから Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-18-dhcp.png|}}
 +
 +「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to configure IPv6 for this interface?」と表示されるので、IPv6 が使用可能な環境であればデフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。IPv6 が使用できない環境であれば、右矢印キーを押して「NO」を選択してから Enter キーを押してください。
 +{{:install:virtualbox-19-ipv6.png|}}
 +
 +直前のウィンドウの IPv6 の設定で「Yes」を選択した場合、「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to try stateless address autoconfiguration (SLAAC)?」と表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-20-slaac.png|}}
 +
 +「Network Configuration」というウィンドウに「Resolver Configuration」と表示されるので、表示されている内容に問題がなければ TAB キーを押して「Yes」を選択し Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-201-resolver.png|}}
 +
 +===== Mirror Selection =====
 +
 +「Mirror Selection」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「ftp://ftp.freebsd.org  Main Site」のまま Enter キーを押してください。
 +  * Main Site を選択すると、自動的に近くのミラーサイトを使用します。
 +
 +{{:install:virtualbox-202-mirrorSelection.png|}}
  
 ==== Partitioning ==== ==== Partitioning ====
  
-「Partitioning」というウィンドウが表示されるので、UFS でよければデフォルトの「Auto (UFS)」のまま Enter キーを押してください。+「Partitioning」というウィンドウが表示されるので、ZFS でよければデフォルトの「Auto (ZFS)」のまま Enter キーを押してください。
   * UFS と ZFS に関しては[[ファイルシステムの選び方|ファイルシステムの選び方]]を参考にしてください。   * UFS と ZFS に関しては[[ファイルシステムの選び方|ファイルシステムの選び方]]を参考にしてください。
 +  * FreeBSD 12.x までは UFS がデフォルトでした。FreeBSD 13.0 から ZFS がデフォルトになりました。
 +
 +{{:install:virtualbox-210-partitioning.png|}}
 +
 +「ZFS Configuration」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Install」のまま Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-211-zfsConfiguration.png|}}
 +
 +「ZFS Configuration」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「stripe」のまま Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-212-zfsConfiguration.png|}}
 +
 +「ZFS Configuration」というウィンドウが表示されるので、インストール先の HDD を選択してスペースキーを押してください。
 +  * HDD が一台しか接続されていない場合にはその HDD のみが表示されます。
 +  * 複数台接続されている場合にはインストール先の HDD を選択してください。
 +HDD の選択が正しければ、「OK」のまま Enter キーを押してください。
 +
 +{{:install:virtualbox-213-zfsConfiguration.png|}}
 +
 +「ZFS Configuration」というウィンドウが表示され、インストール先の HDD が表示されます。HDD の選択が正しければ左矢印キーを押して「YES」を選択し Enter キーを押してください。
 +  * HDD の選択を間違えた場合には、「NO」のまま Enter キーを押してください。
 +  * ここで「YES」を選択して Enter キーを押下すると、HDD は初期化され以前書かれていた内容は消去されます。
 +
 +{{:install:virtualbox-214-zfsConfiguration.png|}}
 +
 +===== UFS =====
 +
 +「Partitioning」というウィンドウで「UFS」を選択した場合の操作手順を説明します。
 +
 {{:install:virtualbox-21-partitioning.png|}} {{:install:virtualbox-21-partitioning.png|}}
  
  
 「Partition」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Entire Disk」のまま Enter キーを押してください。 「Partition」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Entire Disk」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-22-partition.png|}} {{:install:virtualbox-22-partition.png|}}
  
 「Partition Scheme」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「MBR」のまま Enter キーを押してください。 「Partition Scheme」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「MBR」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-23-partitionScheme.png|}} {{:install:virtualbox-23-partitionScheme.png|}}
  
 「Partition Editor」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの設定を変更せずに「Finish」が選択されている状態で Enter キーを押してください。 「Partition Editor」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの設定を変更せずに「Finish」が選択されている状態で Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-24-partitionEditor.png|}} {{:install:virtualbox-24-partitionEditor.png|}}
  
 「Confirmation」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Commit」のまま Enter キーを押してください。 「Confirmation」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Commit」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-231-partitionConfirmation.png|}} {{:install:virtualbox-231-partitionConfirmation.png|}}
   * 「Recover & Exit」を選択して Enter キーを押すと、インストールを中断することができます。   * 「Recover & Exit」を選択して Enter キーを押すと、インストールを中断することができます。
行 204: 行 305:
  
 以下のようなインストールの進行状況を表示するウィンドウが表示されます。 以下のようなインストールの進行状況を表示するウィンドウが表示されます。
 +
 {{:install:virtualbox-25-progress.png|}} {{:install:virtualbox-25-progress.png|}}
  
行 213: 行 315:
 全ての component のインストールが終了すると、以下のように root のパスワード入力を促す画面が表示されるので、ここで root のパスワードおよび Enter キーを入力します。 全ての component のインストールが終了すると、以下のように root のパスワード入力を促す画面が表示されるので、ここで root のパスワードおよび Enter キーを入力します。
   * 入力中のパスワードは画面に表示されません。   * 入力中のパスワードは画面に表示されません。
 +
 {{:install:virtualbox-30-rootPassword.png|}} {{:install:virtualbox-30-rootPassword.png|}}
 +
 パスワードを入力すると、確認のためもう一度パスワードの入力を要求されるので、同じパスワードと Enter キーを入力します。 パスワードを入力すると、確認のためもう一度パスワードの入力を要求されるので、同じパスワードと Enter キーを入力します。
 +
 {{:install:virtualbox-31-rootRetypePassword.png|}} {{:install:virtualbox-31-rootRetypePassword.png|}}
  
 一回目に入力したパスワードと二回めに入力したパスワードが一致しない場合には、再びパスワードの入力を促す表示がされるので、パスワードを入力し直してください。 一回目に入力したパスワードと二回めに入力したパスワードが一致しない場合には、再びパスワードの入力を促す表示がされるので、パスワードを入力し直してください。
- 
- 
-===== Network Installation ===== 
- 
-「Network Installation」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「OK」のまま Enter キーを押してください。 
-* インストールメディアによっては、このウィンドウが表示されず次のウィンドウが表示されることもあります。 
-{{:install:virtualbox-15-netinst.png|}} 
- 
-「Network Configuration」というウィンドウが表示されるので、デフォルトの「OK」のまま Enter キーを押してください。 
-  * 複数の NIC (Network Interface Card) を搭載している PC の場合には、設定する NIC を選択してから Enter キーを押してください。 
-{{:install:virtualbox-16-netconf.png|}} 
- 
-「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to configure IPv4 for this interface?」と表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。 
-{{:install:virtualbox-17-ipv4.png|}} 
- 
-「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to use DHCP to configure this interface?」と表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。 
-  * DHCP ではなく固定 IP アドレスの場合には、右矢印キーを押して「No」を選択してから Enter キーを押してください。 
-{{:install:virtualbox-18-dhcp.png|}} 
- 
-「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to configure IPv6 for this interface?」と表示されるので、IPv6 が使用可能な環境であればデフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。IPv6 が使用できない環境であれば、右矢印キーを押して「NO」を選択してから Enter キーを押してください。 
-{{:install:virtualbox-19-ipv6.png|}} 
- 
-直前のウィンドウの IPv6 の設定で「Yes」を選択した場合、「Network Configuration」というウィンドウに「Would you like to try stateless address autoconfiguration (SLAAC)?」と表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。 
-{{:install:virtualbox-20-slaac.png|}} 
- 
-「Network Configuration」というウィンドウに「Resolver Configuration」と表示されるので、表示されている内容に問題がなければ TAB キーを押して「Yes」を選択し Enter キーを押してください。 
-{{:install:virtualbox-201-resolver.png|}} 
  
  
行 250: 行 328:
 ==== Time Zone ==== ==== Time Zone ====
  
-「Time Zone Selector」ウィンドウが表示されるので、「UTC」を選択し Enter キーを押してください。+「Time Zone Selector」ウィンドウが表示されるので、「UTC」を選択し Enter キーを押してください。 
 {{:install:virtualbox-501-timezoneUTC.png|}} {{:install:virtualbox-501-timezoneUTC.png|}}
-使用中の Windos/Mac の時刻の設定が日本時間になっている場合には、「UTC」を選択し Enter キーを押したのちに次の「System Hardening」ウィンドウに進んでください。+ 
 +使用中の Windos/Mac の時刻の設定が日本時間になっている場合には、「UTC」を選択し Enter キーを押したのちに次の「System Hardening」ウィンドウに進んでください。
 Windows/Mac の時刻が UTC の場合には、上下矢印キーで「5 Asia」を選択し Enter キーを押してください。 Windows/Mac の時刻が UTC の場合には、上下矢印キーで「5 Asia」を選択し Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-50-timezone.png|}} {{:install:virtualbox-50-timezone.png|}}
  
 「Countries in Asia」ウィンドウが表示されるので、上下矢印キーで「18 Japan」を選択し Enter キーを押してください。 「Countries in Asia」ウィンドウが表示されるので、上下矢印キーで「18 Japan」を選択し Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-51-countries.png|}} {{:install:virtualbox-51-countries.png|}}
  
 「Cofirmation」ウインドウが表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。 「Cofirmation」ウインドウが表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-52-jst.png|}} {{:install:virtualbox-52-jst.png|}}
  
 「Time & Date」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Skip」のまま Enter キーを押してください。 「Time & Date」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Skip」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-53-time.png|}} {{:install:virtualbox-53-time.png|}}
  
 「Time & Date」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Skip」のまま Enter キーを押してください。 「Time & Date」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Skip」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-54-date.png|}} {{:install:virtualbox-54-date.png|}}
  
-==== System Hardening ====+==== System Configuration ==== 
 + 
 +「System Configuration」ウインドウが表示されるので、必要なサービスを選択し「OK」を選択して Enter キーを押してください。
  
-「System Hardening」ウインドウが表示されるので、必要なサービスを選択し「OK」を選択して Enter キーを押してください。 
 {{:install:virtualbox-60-systemHardening.png|}} {{:install:virtualbox-60-systemHardening.png|}}
 +
   * サービスを選択するには、上下矢印キーでカーソルを移動し、Space キーで 選択・非選択 を切り替えます。   * サービスを選択するには、上下矢印キーでカーソルを移動し、Space キーで 選択・非選択 を切り替えます。
   * デフォルトでは「sshd」と「dumpdev」が選択されています。   * デフォルトでは「sshd」と「dumpdev」が選択されています。
行 279: 行 366:
  
 「Add User Accounts」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。 「Add User Accounts」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Yes」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-70-addUser.png|}} {{:install:virtualbox-70-addUser.png|}}
 +
   * ここでは、山田太郎さん (ユーザー名: yamada) を入力例として使用します。   * ここでは、山田太郎さん (ユーザー名: yamada) を入力例として使用します。
-  * su コマンドを使用して root 権限を得られに、「Invite yamada into other groups? []:」で wheel グループを追加しています。+  * su コマンドを使用して root 権限を得るために、「Invite yamada into other groups? []:」で wheel グループを追加しています。
   * 「Enter password:」と「Enter password again:」に対しては、ユーザー yamada のパスワードを入力してください。入力したパスワードは画面に表示されません。   * 「Enter password:」と「Enter password again:」に対しては、ユーザー yamada のパスワードを入力してください。入力したパスワードは画面に表示されません。
  
行 303: 行 392:
 Enter password:  Enter password: 
 Enter password again:  Enter password again: 
-Lock out the account after createion? [no]:  
-Full name: Taro Yamada 
-Uid (Leave empty for default): 
-Login group [yamada]: 
-Login group is yamada. Invite yamada into other groups? []: wheel 
-Login class [default]: 
-Shell (sh csh tcsh nologin) [sh]: 
-Home directory [/home/yamada]: 
-Home directory permissions (Leave empty for default): 
-Use password-based authencication? [yes]: 
-Use an empty password? (yes/no) [no]: 
-Use a random password? (yes/no) [no]: 
-Enter password: 
-Enter password again: 
 Lock out the account after creation? [no]: Lock out the account after creation? [no]:
 Username   : yamada Username   : yamada
行 336: 行 411:
  
 「Final Configuration」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Exit」が選択されている状態でデフォルトの「OK」のまま Enter キーを押してください。 「Final Configuration」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Exit」が選択されている状態でデフォルトの「OK」のまま Enter キーを押してください。
 +
 {{:install:virtualbox-80-finalconfiguration.png|}} {{:install:virtualbox-80-finalconfiguration.png|}}
  
-「Manual Configuration」ウィンドウに以下の文章が表示されま+「Manual Configuration」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「No」のま Enter キーを押してください
  
 {{:install:virtualbox-81-manualconfiguration.png}} {{:install:virtualbox-81-manualconfiguration.png}}
  
-デフォルトの「No」のまま Enter キーを押してください。 +「Complete」ウィンドウが表示されるので、デフォルトの「Reboot」のまま Enter キーを押してください。 
- +  * ここで Enter キーを押すと FreeBSD 起動されます。
-「Complete」ウィンドウ表示されるので、+
  
 {{:install:virtualbox-82-complete.png|}} {{:install:virtualbox-82-complete.png|}}
  
-ソールら「Oracle VM VirtualBox マネジャー」ウィンドウに切り替えます。 +仮想マシを起動する前に起動デバイスを変更していなった場合、ここで再びインストが起動してしまいます。その際には、「Welcome」ウィンドウで「Shell」を選択し、shutdown コマンドを実行します。後、起動デバイスの「光学」のチェック外してから、仮想マシンを起動してください。
-  * Windows: Control + Alt キーを押す +
-  * Mac: 左の Command キー押す+
  
-{{:install:virtualbox-90-oraclevmmanager.png|}}+{{:install:virtualbox-83-welcomeshell.png|}} 
 +{{:install:virtualbox-84-shutdown.png|}}
  
-「Oracle VM VirtualBox マネージャー」で以下の操作を行います。 +===== ログイン画面 =====
-  - 「設定」ボタンを押してください。 +
-  - 「システム」ボタンを押してください。 +
-  - 左側の「ストレージデバイス」から「FreeBSD-12.0-RELEASE-amd64-disc1.iso」をクリックしてください。 +
-  - 右側の「属性」の「光学デバイス: IDE セカンダリマスター」の右側の CD-R のアイコンをクリックしてください。 +
-  - 「仮想ドラブからディスクを除去」をクリックしてください。 +
-  - 右下の「OK」ボタを押してください。+
  
-{{:install:virtualbox-91-setup.png|}}+FreeBSD が正しく起動すると、下記のログイン画面が表示されます。
  
 +{{:install:virtualbox-90-login.png|}}
  
-以上の操作行っおかないと、以降の操作で再び ISO メージから起動してしま+  login: username + Enter キー 
 +  Password: password + Enter キー 
 +入力しログします (password の入力中には何も表示されせん)
  
-デフォルトの「Reboot」のまま Enter キーをしてください。 +===== FreeBSD 終了 ===== 
-  * ここで Enter キーすと FreeBSD が起動されます。+ 
 +shutdown コマンドを実行して FreeBSD を終了しす。 
 + 
 +コンソルから root でログインし、以下のコマンド実行します。 
 + 
 +  # shutdown -p now 
 + 
 +すでに一般ユーザー権限でログインしている場合には、su コマンドで root になってから shutdown コマンドを実行します。 
 +  * su コマンド実行パスワードを聞かるので、root のパスワードを入力します。 
 + 
 +  $ su 
 +  Password:  
 +  # shutdown -p now
  
  
-===== FreeBSD の終了 ===== 
install/iso_イメージの取得.1606907305.txt.gz · 最終更新: 2020/12/02 20:08 by asou

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